障害者雇用の面接のポイント|よくある質問や注意点について

2020年7月13日

障害者雇用の面接にはどういった特徴があるのでしょうか。障害の有無に関わらず、採用面接を受ける経験はみなさんそう多くはありません。障害者雇用の面接は、一般雇用の面接と異なる内容が含まれていますが、なかなかその中身を知る機会はありませんよね。ここでは、障害者雇用の面接の特徴をきちんと把握し、より良い結果へ繋げるために準備しておきたいポイントをまとめました。

障害者雇用の面接の内容

面接は、面接を受ける側と面接官とが、お互いを詳しく知るための場です。そのため、[森島1] 面接官はいろんな目線で質問を展開してきます。なかでも、障害者雇用の場合は面接を受ける方が、どんな障害を持っているのか企業は詳しく知りたいと思っています。ここでは、障害者雇用ならではの面接の内容と、一般枠と変わらない面接の内容それぞれを見ていきましょう。

障害者雇用ならではの内容

障害者雇用の面接では、必ず求職者が持つ障害についての質問があります。その中でも障害に関してよくある質問項目として、

 ・障害名

 ・発症のきっかけ(先天性の場合を除く)

 ・現在の症状や困りごと

 ・働く際に受けたい配慮

といった項目が挙げられます。企業はこれらの質問を通して、配属先や仕事内容から配慮事項に対応することができるか、客観的に自分の障害を理解できているか、と言った点を見ています。その他にも、主治医や家族は仕事をすることに対してどう考えているのか、障害は社内のどのメンバーまでオープンにするか、といったような内容を聞かれることもあります。また面接官からは、障害者雇用の実績や、障害者枠で実際に働いている人の具体的な事例について説明があるケースがあります。

一般雇用と変わらない内容

障害者雇用の面接といっても、一般雇用の面接と変わらない内容も多くあります。よくある質問項目としては、

 ・志望動機

 ・過去の転職理由

 ・自己PR

が挙げられます。社員を雇用するという意味では、障害者雇用も一般雇用と変わりありません。これらの質問を通して企業側は、これまでの経験を活かして今後の長い活躍が見込まれるか、社風に適した人材か等、といった点を見ています。なので、障害への理解だけでなく、スキルや人間性の面で企業側とミスマッチが起きないよう、これらの質問に対しても的確に答えられるよう準備が必要です。

障害者雇用の面接までに、準備しておくべきポイント

障害者雇用の面接では、障害について、転職理由、自己PRなど、企業から様々な質問があることをお伝えしてきました。どんな質問がきても、伝えたいことを的確に伝えるために準備しておくべきポイントを、障害とキャリアの視点からまとめました。

障害について

面接前の準備として、自分の障害について振り返ってみることをおすすめします。障害の程度をコントロールすることはできませんが、自分の障害を客観的に理解し相手に的確に伝える力は伸ばすことができます。面接時に自分の障害特性をわかりやすく説明することは、障害者雇用の面接において非常に重要なことです。面接で客観的でわかりやすい説明があると、企業が入社後に安心して仕事を任せるイメージを持つことができるため、結果として内定に近づくことができるからです。自分だけではうまくまとめることができないという人は、就労支援のスタッフや転職エージェントに相談してみるといいかもしれません。

振り返りの一例として、できること、できないこと(困りごと)を、それぞれ紙やPCを使って文字に書き起こしてみる方法があります。その中でも特に、できないこと(困りごと)に関して、今後自分でできるようになること(工夫次第では今の自分でできること)、周囲のサポートがあればできること、仕事や日常生活でできないこと等を細分化していくと、自分の障害や必要な配慮事項を客観的に理解することができるようになります。

キャリアについて

面接時に過去の経験について企業に伝える際は、自分がアピールしたい経験ではなく、企業が求める職務に応じた受け答えができるように準備しましょう。そのためにはまず、過去のキャリアを振り返り、自分ができることと、できないことを言葉にして整理しておく必要があります。そのうえで企業が募集している職種や必要な役割を理解して、自分の経験が充分に活かせることを伝えることができれば、内定へと近づくことができます。

企業からのよくある質問と注意点

ここでは障害者雇用の面接の際に企業から実際に聞かれる代表的な質問を項目ごとに見ていきます。質問ごとに注意点があるので、項目ごとに良い準備ができるようチェックしていきましょう。

障害特性について

障害の症状や困りごとは、障害者雇用の面接に際に必ず企業から質問される内容です。障害について伝える際は、客観的な言葉で正確に伝えられるように準備しましょう。面接官が障害について必ずしも熟知しているとは限りません。家族や知人に話すような主観的な伝え方をしてしまうと、面接官からの印象が悪くなる可能性があります。客観的でわかりやすい言葉は面接官に安心感を持たせることができます。正確に伝えられるか不安な人は、改めて自身の障害について詳しく学ぶ機会を作ると良いかもしれませんね。

配慮事項について

障害者雇用枠で入社する人は企業から合理的配慮を受けることができます。必要な配慮は主に面接時に聞かれることが大半です。企業側は、その配慮事項にしっかりと対応できるか入社前に把握しておく必要があります。障害者枠で入社するから全ての事項を配慮して頂ける、とは限りません。職務、現場社員の障害への理解等によって、企業側に受け入れられるものとそうでないものがあります。

志望動機について

障害者雇用に限らず、どの企業であっても面接時に必ず聞かれるのが志望動機です。注意点は自分本位にならないようにすることと、条件面だけを答えないことです。企業の大事にしている考え方や事業内容を事前に調べておきましょう。調べた内容をもとに自身の過去の経験や考え方から共感できるポイントを見つけて、それを志望動機として答えることが大切です。共感するポイントについてはなぜ共感できたのかを自身で深掘りしておき、面接時にスムーズに答えられるように準備しましょう。

転職理由について

企業は面接の時に、この人は長く安定的に働いてくれる人かどうかをチェックしています。それを確認するために質問されるのが転職理由です。なぜなら、過去に転職した理由は、次の職場を辞める理由にもつながる可能性があるからです。同じ状態が再び新しい職場でも起こると、長く働くことは難しいでしょう。

ここで注意したいポイントとして、

・過去の職場の愚痴を話さないこと

・人間関係を理由に上げないこと

この2点が挙げられます。一つ目については、そもそも面接官はあなたの愚痴を聞いてくれる友人ではありませんし、愚痴は自分ごととして捉えず他人のせいにしているように聞こえるので、面接時に話さない方が懸命です。また二つ目は、職場の人間関係というものはどこの会社であっても実際に働いてみないとわからない部分ではあるので、面接時には伝えない方が無難です。

人間関係の悪化と、障害への理解がないことは全く別のことです。障害への理解がないことにより、人間関係が悪化した場合にはそのことを正直に伝えましょう。

自己PRについて

志望動機と同様に、自分本位な内容にならないように注意しましょう。スキル、人間性、それぞれ2つずつ話す内容を準備しておくと、余裕を持って面接に望めると思います。企業が求める人物像や募集職種に応じて、自己PRの内容を変えられるように準備しましょう。

面接対策は転職エージェントの利用がおすすめ

高いスキルや強い意欲があったとしても、面接の結果は良くないものに終わる場合があります。その原因は様々ありますが、中でも、経歴や思いを正確に伝えきれない、企業の特徴や求められる職種を把握しきれない、といったようなコミュニケーション不足が多いようです。障害者雇用ならではの面接対策をするには、障害者雇用専門の転職エージェントを利用してみることがおすすめです。転職エージェントを利用すれば面接対策だけでなく、各企業の障害者枠の面接情報を事前に知ることができる場合もあります。障害者専門の転職エージェントで面接対策をし、より良い働き方を実現しませんか?