障害者が転職する際の履歴書の書き方。成功する手法を完全解説

履歴書は、採用担当者が応募者について知るために最初に目にする書類です。作成する際には、自分の経験や能力について、分かりやすく正確に伝えられるように書くことが重要です。さらに障害のある方の場合は、職場とのミスマッチを防ぐために、障害の現状や必要な配慮について、誤解のないように伝える必要があります。今回は履歴書の基本的な書き方、印象をよく見せるためのコツや、障害者枠ならではの書き方をご紹介します。障害のある方向けの履歴書のフォーマットもダウンロードできますので、ご活用ください。

基本的な書き方

まずは基本的な書き方をご紹介します。

「略さず正確に」書くこと、年号などの書き方を「統一」することを意識しましょう。

基本情報

①日付は、郵送する日付、または持参する日付を書きましょう。

②名前は戸籍に登録されている字を使います。

③ふりがなについては、用紙に「ふりがな」とひらがなで書かれている場合はひらがなで、「フリガナ」とカタカナで書かれている場合はカタカナで書きます。

④年号は和暦で書くことが一般的ですが、統一されていれば西暦でも問題ありません。

⑤住所はマンション名を略さず、正確に書きます。

⑥写真は、3ヶ月以内に撮影したものを使用します。清潔感を意識して撮影しましょう。服装はダーク系のスーツを選びましょう。男性の場合はネクタイを締めるのが望ましいです。表情は、歯を見せず口角を少し上げた自然な笑顔が良いです。

なお履歴書をPCで作成する場合、写真館やスピード写真機で撮影する際に写真データももらえるプランを選択しましょう。スピード写真機の場合、「Ki-Re-i」または「SmaFace!」という機種が該当します。

学歴・職歴

①「学歴」「職歴」の見出しを、中央寄せで書きます。

②学校名は「○○県立」「○○市立」を略さずに書きます。大学の場合は「卒業」、大学院の場合は「修了」の文言を添えます。新卒の場合は「卒業」の代わりに「卒業見込み」の文言を添えます。

③会社名は「株式会社」を「(株)」と略さず正確に書きます。会社名の後に、部署名や業務内容も書きます。アルバイトやパート歴についても、応募先で活かせる経験であれば記載しても良いでしょう。退職している場合は「一身上の都合により退職」「期限満了につき退職」等の理由を、在職中の場合は「現在に至る」の文言を添えます。

④最後には右端に「以上」と記入します。

免許・資格

取得順に書きます。勉強中であっても記載することができます。

書ききれない場合は、応募先で活かせるものを優先的に書きます。逆に、応募先の業務に関係ないものをあまり多く書いてしまうと、応募先への志向がぼやけてしまうことがあるので、注意が必要です。

障害の詳細

入社後のミスマッチを防ぐため、できるだけ詳しく書きます。障害の伝え方については以下別項目でより詳しく説明しています。

志望動機・自己PR

志望動機には、「なぜ応募先の会社を選んだのか」「自分の経験や能力をどう活かせるのか」「会社にどう貢献したいか」の3点を盛り込みます。ホームページなどで企業の情報を調べ、これまでの学業・職業や学んだ資格を振り返った上で、自分の言葉でまとめます。面接時の話のきっかけにもなりますので、面接でどのように話を膨らめるかを想像しながら書くと良いでしょう。

自己PRを具体的に書く場合も、応募先の会社や職種との関連性を意識します。

障害のある方の場合、体力があることや体調に不安がないことを示すために、趣味や特技を書くのも一つの手です。

本人希望記入欄

基本的には「貴社の規定に従います」と書きます。給料、職種、勤務時間、勤務地などについての希望などがあれば記入します。

印象をよく見せるためのコツ

履歴書に書く内容だけでなく、見た目でも高評価の得られる履歴書に仕上げたいですよね。以下では「読みやすさ」を高めるための体裁上のコツをご紹介します。

履歴書の作成はPCを使う

履歴書の作成は、手書きで行っても、PCを使用しても構いませんが、PCを使うことで、誰にとっても読みやすいものに仕上げられます。「基本的なPC操作ができる」ということもアピールできるのも良いですね。また、障害のある方向けの履歴書は、文具店などで見つけるのが難しいため、PCで作成するのが便利です。このページでも障害のある方向けの履歴書のフォーマットを用意していますので、ご活用ください。

行間や文字の大きさ、枠の余白に気を付ける

行間や枠の余白が狭くなりすぎないよう、また文字が小さくなりすぎないよう、気を付けます。枠の余白については、枠の8割を文字で埋めるのが丁度良いです。職歴を書ききれない場合は「職務経歴書」、障害の詳細を書ききれない場合は「障害の詳細について」などの別書類を用意しても良いでしょう。

PCで作成する場合、フォントは明朝体またはゴシック体が一般的です。

手書きの場合は字の大きさが途中で変わらないよう、確認しながら書きましょう。

障害者枠ならではの書き方

障害者枠での採用の場合、障害についての記述は、内定をもらうためだけでなく、職場に定着し、長期にわたって働くためにも重要です。採用担当者に「この人なら仕事を任せられる」という安心感を抱いてもらうことを意識すると、客観的で丁寧な文章を作りやすくなります。

障害について書く欄のない履歴書を使用する場合や、大きな紙面を使って詳しく伝えたい場合は、履歴書とは別に書類を用意しても良いでしょう。

障害名、分類・等級、手帳取得年月日

障害者枠で応募する場合の基本情報になりますので、正確に書きましょう。

発症のきっかけ・現状

応募先で業務を問題なくこなすことができるかどうか、という観点から、今現在の体調、業務を行う上での課題、その課題に対する対処方法を書きます。症状や対処のために行っていることを隠すことなく伝えることで、「自己管理ができる」と評価され、採用担当者に安心感を与えることができます。また、発症のきっかけを加えることで、体調管理や再発予防のために必要な配慮について、応募者・採用担当者で相互に理解を深めることができます。

必要な配慮

「~~ができない」という表現で終わらせず、どのように工夫してもらえば、問題なく業務をこなすことができるか、という観点で前向きな書き方を目指しましょう。配慮事項としてよく書かれるものには、以下のようなものがあります。

  • 就業時間は週30時間未満の短時間にして欲しい
  • 体調が悪い時に10分程度の休憩時間を取らせて欲しい
  • 数値的プレッシャーを与えないで欲しい
  • 対人コミュニケーションの必要な業務が多くならないようにして欲しい
  • 業務内容をマニュアル化したり、図や画像を使って視覚化したりして、明確に伝えて欲しい
  • 業務内容が変わる場合は、事前に伝えて欲しい
  • 気が散らないよう、耳栓やイヤホンをさせて欲しい

配慮事項として何を書いたら良いか分からない場合は、転職エージェントのキャリアカウンセラーなどの専門家に相談しましょう。

履歴書の書き方が不安な方は転職エージェントへの登録がおすすめ

障害者枠採用での履歴書の書き方について不安がある場合は、障害者に特化した転職エージェントに登録し、専門的なアドバイスを受けると良いでしょう。