ナビゲーションブックとは?作成する目的やメリットを解説!

障害者雇用枠で就職活動を行う際には、面接先に対して自分の障害内容や求める配慮についてあらかじめ伝える必要があります。
しかし、面接時間内に志望動機から障害内容に合わせた配慮までを伝えきることは困難です。

この記事では、障害内容の説明に役立つナビゲーションブックを作成するまでのステップやメリットを具体的に解説します。

ナビゲーションブックとは

何らかの障害を持つ人が就職活動を行う際に、ナビゲーションブックを持っていると面接をスムーズに進められるようになります。
記載する内容はある程度決まっており、適切に活用すれば就職活動をより円滑に進められるでしょう。

ここでは、ナビゲーションブックに記載する内容や目的を具体的に解説します。

ナビゲーションブックの目的

ナビゲーションブックは、求職者の障害内容や業務上必要な配慮などを面接先に伝える目的で作成されます。
履歴書や職務経歴書、障害者手帳などと合わせて面接先へ提出すれば、会社の面接担当者は面接から就職後の定着支援までをスムーズに行いやすくなります。

ナビゲーションブックの内容

ナビゲーションブックを作成する際には、求職者の障害名・通院や服薬の状況・就業時に必要な配慮・コミュニケーションに関する配慮・健康面に関する情報などの記載が必要です。
例えば定期的な通院が必要だったり、服用している薬によって疲れやすかったりするなどの情報を記載しておけば、求職者の現状に適した配慮を受けやすくなります。

就業時やコミュニケーションに関する配慮を記載する際には、求職者の得意分野と苦手分野を併せた記載が大切です。
長所と短所を面接先へ伝えておくと、採用した場合にどういった仕事を割り振るか、どういったサポートを行うかを面接先が考えやすくなるというメリットがあります。

ナビゲーションブックを作成するまでのステップ

実際にナビゲーションブックを作成する際には、記載する情報を書き出すところから始める必要があります。
面接で使用するナビゲーションブックを作成するまでのステップを順に説明していきます。

自分の長所・短所を書き出す

まず最初に、自分の得意分野、苦手分野を一通り書き出しましょう。
短所に該当する苦手分野に関しては、障害特性を理由とする内容も書き出しましょう。

障害者求人では、求職者が何らかの障害を持っていることを採用側が理解した上で面接・採用を行います。
面接時に求職者の長所・短所を明確に伝えることは、採用側がどういった配慮を行うかをイメージしやすくなるメリットにつながるでしょう。

自分の長所・短所を書き出すのが困難な場合、周囲の人から意見を聞くという方法もあります。
短所はある程度具体的に書いた方が必要な配慮を受けやすくなりますが、長所を併せて記載し、面接先に自身を採用するメリットについてアピールするのも大切です。

プレナビゲーションブックを作成する

プレナビゲーションブックの書き方に関してはあらかじめ決まったフォーマットがあるというわけでは無いため、障害名・通院や服薬の状況などが一通り記載されていれば問題ありません。
手軽さを重視する場合、さまざまなWebサイトで配布されているテンプレートを利用するのもひとつの方法です。

プレナビゲーションブックを作成する際のポイントは、必要な情報をA4用紙1枚から2枚分程度に収まるようにまとめて書くことです。
そうすることで、障害特性や必要な配慮などを分かりやすく伝えられます。

模擬面接・職場実習を行う

下書きになるプレナビゲーションブックが作成できた後は、模擬面接や職場実習でプレナビゲーションブックを活用してプレゼンテーションを行うステップへ移行します。

障害内容や必要な配慮などの説明を実際に行い、面接担当者からの感想や自分で気づいたことを基にして振り返りを行います。
必要に応じて内容の追記や見直しを行うことで、面接先に対して一層正確な情報を伝えられるようになります。

ナビゲーションブックを作成する

プレナビゲーションブックの追記や見直しを何回か行ったうえで、実際に使用するナビゲーションブックを作成します。
就職活動で使用する際には、面接先の業種や職場環境等に応じて内容を再度更新する作業が必要です。

一度完成した後も、就業経験を積む過程で新しく気づいたことがあったり、異動によって職場環境が変わったりした場合には内容を再度見直しましょう。
職場に対して常に最新の情報を共有することで、障害特性に適したサポートを受けやすくなる効果が見込めます。

ナビゲーションブックを持つメリット

ナビゲーションブックには、障害特性や必要な配慮などの情報を面接時にスムーズに伝えられるとだけでなく、さまざまなメリットが存在します。
ここでは、ナビゲーションブックを活用した就職活動際で得られるメリットについて詳しく解説します。

自分の障害を説明できる

保有する障害によっては、普段の行動や業務中の対応などが周囲に影響を与える場合があります。
同じ障害名でも症状が異なるケースもありますが、面接担当者が障害特性について専門的な知識を持っているとは限りません。

面接時にナビゲーションブックを必要資料として提出することで、自分の障害特性を面接担当者に対して詳しく説明・共有ができます。
面接先の企業にとっては、ナビゲーションブックを見ることで必要な設備や配慮などが把握できるため、採用する際の判断を行いやすくなるメリットがあります。

障害特性に適した配慮を受けやすくなる

定期的な通院を必要としたり、障害特性の関係で実施困難な業務があったりする場合、面接先に対して障害特性を正しく説明する必要があります。
事前にナビゲーションブックを作成・提出しておけば、面接時に自分の障害特性や必要な配慮を正しく伝えられます。

新しい職場や部門などに配属された際にも、就業時に必要な配慮や障害特性などの説明・情報共有が行いやすくなるでしょう。
転勤や部署異動などで職場環境が変わった際に、職場への情報共有がスムーズに行えるのは求職者と企業の双方にとって大きなメリットです。

ナビゲーションブックを作成する際のポイント

求職者の障害特性に適した職場を探す為には、障害特性や必要な配慮などを正しく説明したナビゲーションブックの作成が必要です。
ここでは、ナビゲーションブックの質を向上させるポイントを解説します。

会社が知りたい情報を伝える

ナビゲーションブックの質を向上させるには、障害特性の説明や業務上必要な配慮などの情報が正確に記載されているかどうかがポイントです。
例えば突発的な来客対応ができなかったり、時間帯や時期によって気分が極端に落ち込んでしまったりするなどの悩みや問題がある場合、面接先の会社にそれを正しく伝える必要があります。

その他、通院・服薬のタイミングや作業面で苦手意識を感じる点など、行える業務内容や勤務時間に影響する情報はできる限り正確に記載し、面接を効率的に進めましょう。

定期的にバージョンアップを行う

ナビゲーションブックは、ケース会議や模擬面接、就職面接といった場面に応じて内容のバージョンアップが必要です。
就業時の配慮や得意な作業といった内容は状況に応じてバージョンアップを行うことで、相手に対して常に正確な情報を伝えられます。

就職後も業務経験を積む過程で追記する内容が見つかったり、担当者が変わったりするなどの理由でバージョンアップを行う機会は定期的にあると考えられます。

まとめ

ナビゲーションブックを適切に活用することで、障害者求人の面接をスムーズに進められるようになります。

障害特性や得意分野、必要な配慮などの条件を資料としてまとめることで自分に適した会社を探しやすくなるなど、求職者にとってさまざまなメリットがある書類です。
就業後のトラブルを防ぐことにもつながっていくため、障害者求人を利用する際にはナビゲーションブックの作成をおすすめします。